不登校児が拓く、日本の新しい子育て! B-mama(保育士)のブログ

不登校は既存の教育への「NO」である!
私の息子は、中1から中3まで不登校でした。中学校が大嫌いです。ひきこもりではありません。中学校に完全に行かなくなってからは、子どもの心の状態が良く、活動的で、友人関係も良く、子どもの能力も伸びています。なぜ、子どもたちは学校で強制され、抑圧され、否定されるのか。学校に戻されることが、本当に不登校支援なのか。この国の新しい学びの形と子育てを考察します。

NHKすくすく子育て「子育ては孤独?」に思うこと

~同僚は生き生きと仕事をしているのに、


私は毎日家事と育児で同じことの繰り返し、


取り残されているような気がする~


番組の中でママがこんな感じで話しておられたと思います。




私が初めて出産し子育てをしたとき、


今から約20年前ですが、


私も同じように感じたのを覚えています。


子育て支援の制度やサービスは増えたけど、


母親がこのような孤独感に陥ることに関しては、あまり改善されてないんだなと思います。





20年経って今思うこと、それは、


バリバリと働くことこそ最高の人生だという洗脳から抜けようよ、


稼がない活動には価値がないという洗脳から抜けようよ、


ということです。



赤ちゃんのいる生活、子育てする生活は、


実は洗脳から抜け出すチャンスを与えられていると思います。


価値観が大きく変わる体験をする機会を得ています。


ただ残念なことに、価値観が変わる体験の最中にいるときは、


心が乱されたり不安定になったりすることがあります。


人によっては過去を再構成する必要もあるからです。




また、パパと価値観のずれが一時的に大きくなってしまうこともあります。


なぜなら、子どもと過ごす時間の長いママの方が、


先に多くの気づきを得て、


困難を伴いながらも


悟りに向かって変化していくからです。




もちろん、子育てしない人は悟れないと言っているわけではありません。


どんな道を歩こうとも、精神性の進化や人格の向上の機会を得ることは可能です。




でも赤ちゃんが親に運んでくる「進化」の機会も、とっても素敵なものなんですよ。


わが子が自分に何を運んできてくれたのかを、探してみてください。


それは本当に自分が挑むべき人生の課題に直結しているかもしれません。



それに赤ちゃんは人を惹きつけます。


ちょっと勇気を出して街に出たら、出会いの機会などたくさんあります。


手のかかる子ほど、親を支援者のもとへ運びます。


子どもは人と人とをつないでいく存在です。


とりわけ「愛」をベースにした関係性を作ります。


孤独感については、少しの勇気で解決できると思います。






初めて我が子と対面してから20余年、数々の悩みとか葛藤とか、いろんな感情を経験して、


今とりあえず出せる答えが上記のものです。


ここに書いたことを20年前の自分に伝えたところで、


どこまで理解してくれるでしょうね。


生まれたばかりの赤ちゃんが自分に何かをしてくれるなんて


想像もしなかったですから。

不登校児は弱いのか?不登校児と感受性について

子どもが学校に行けなくなるとき、多くの場合、体調が悪くなります。


体調が悪い理由は、心で無理をしているからだと思います。


心で無理をする原因は人それぞれですが、


子どもの感受性が関わっていることは確かだと思います。


学校で同じ状況を経験しても、つらいと感じる子と、平気な子がいます。


感じ方は人それぞれだし、どちらが良い悪いというものでもありません。


また、同じように感じろ、と言っても不可能です。




最近、HSCやHSPに関する本をよく見かけるようになりました。


敏感に感じる人は、人間関係で困ったり場になじめかったりすることがあるようですが、人間的に弱いのでしょうか?


いいえ、違います。一概にそうだとは言えません。


むしろ敏感さを多いに発揮してパワフルに生活している人だっていることでしょう。




うちの子にもうちの子の感じ方があります。


学校は嫌いですが、決して弱くはありません。


ただ、あまりに学校でのストレスが強いと体調を悪くしてしまうだけです。


つまり、元々パワーの強い子であっても、


強い感受性のために学校でストレスを感じパワーダウンして行けなくなってしまう、ということです。


嫌いな学校に行かなければ、パワフルな状態をキープすることができます。





現在の学校は子どもの感受性を尊重してもらえるところではありません。


子どもの繊細さや敏感さは、


本来その子の個性として幼い時から


十分に認められていなければなりません。



ところが早くから集団生活に慣れることを求められ、


慣れないことが悪いことのようにされたり、


本人の繊細な気持ちを尊重されなかったりしていることがあります。


その上、学校は集団重視の場です。


一人一人がどう感じたかよりも、


集団で達成すべきことをやることが大事です。


敏感な人よりも鈍感な人の方が適応しやすいのかもしれません。


友人がひどい目にあっていても、


自尊心をひどく傷つけられても、


鈍感であれば次の日も登校はできるかもしれません。





私は感受性の強い子の「共感力」に期待しています。


「共感力」は、人をケアする際に重要な力となります。





人類は感性を高める方向へ進化していると私は思います。


不登校児が増えたのも、


感受性の高い子どもが多く生まれているからではないでしょうか。


決して子どもが弱くなったわけではないと思います。




一人一人の感じ方が尊重される社会になってほしいと思います。


子どもが持って生まれた豊かな感性を失わないように


育ててあげてほしいです。




「学校」という荒い場には行けないけど、


本人が「ここなら行ける」と思えるような


誰もがお互いを認め合う温かい場所が地域に必要です。





そうやって大事に守られた感受性は、


いつかきっと新しい価値や新しいサービスを生みだし、


人に優しい社会を作り出すと信じています。







公教育への期待があるとすれば・・・・

前回一条校にはほとんど期待しない」と書きましたが、


実は今、非常に期待している学校があります。


それがこちら↓



不登校関係者の方なら、すでにご存じの方も多いと思います。


以下、トップページからの抜粋です。


「言われたことを、言われた通りに」「決められたことを、決められた通りに」。そんな出来合いの「答え」を詰め込んでいくだけの学習のあり方は、すでに過去のものになりつつあります。変化の激しいこの時代、絶対の正解のないこの社会において、子どもたちが未知の問いに向かって探究し続けられる力を私たちは育んでいきます。自己主導と協同の学びをベースに、教科の枠を混ぜあわせた「探究の学び」を深めることが軽井沢風越学園のカリキュラムの大きな柱です。



教育のベースとなる考え方については、和歌山県にある学校法人きのくに子どもの村学園やオランダのイエナプラン等で既に実践されているものに近いのだろうと思います。


既存の学校で行われているような一斉授業ではなく、


「自己主導」「協同」「探求」の3本柱で、


学習指導要領の内容を教科にとらわれず学んでいくわけです。


そしてこの学校での実践から


「学校教育の新しい在り方を提示し、公教育のモデルとなるような学校の設置 を目指します。」


ということです。




あ~、何と言いますか、本気度が伝わってくる感じがします。


本気で時代を変えるぞ! という意気込み。




全国の、学校が嫌いな子どもにも知ってもらいたいです。


世の中って自分がこうやって変えていくものなんだよ、って。


行きたい学校がないなら、誰もが行きたくなるもっと良い学校を作ることだってできるんだよ、って。





期待度100%。今後も注目していきたいですね。


この学園の発起人の方の著書です。こちらもおすすめ!




学校が本気で「こども中心」にやるとこうなる

この動画も教えてもらったものです。私もシェアします。



フィンランドの教育


私は今のところ一条校にはほとんど期待していませんが、


これぐらい飛躍してくれると嬉しいな。


大人の本気を感じますね。


新しい子どもたちには、新しい「学び」を

「学び」についての茂木健一郎さんの講演動画をネットで見つけましたので、私もシェアします。



『学びのベストプラクティス』(茂木健一郎講演)


教育を学校の先生に任せる時代は終わりました。


学校という縛りを外した今、


子どもにつけたい学力とは何でしょうか。


社会全体でもっと議論するべきだと思います。


私たちの大事な子どもたちです。




この議論に一早く参加し、進めていけるのは、


不登校児の親ではないでしょうか。