不登校児が拓く、日本の新しい子育て! B-mama(保育士)のブログ

不登校は既存の教育への「NO」である!
私の息子は、中1から中3まで不登校でした。中学校が大嫌いです。ひきこもりではありません。中学校に完全に行かなくなってからは、子どもの心の状態が良く、活動的で、友人関係も良く、子どもの能力も伸びています。なぜ、子どもたちは学校で強制され、抑圧され、否定されるのか。学校に戻されることが、本当に不登校支援なのか。この国の新しい学びの形と子育てを考察します。

不登校児は弱いのか?不登校児と感受性について

子どもが学校に行けなくなるとき、多くの場合、体調が悪くなります。


体調が悪い理由は、心で無理をしているからだと思います。


心で無理をする原因は人それぞれですが、


子どもの感受性が関わっていることは確かだと思います。


学校で同じ状況を経験しても、つらいと感じる子と、平気な子がいます。


感じ方は人それぞれだし、どちらが良い悪いというものでもありません。


また、同じように感じろ、と言っても不可能です。




最近、HSCやHSPに関する本をよく見かけるようになりました。


敏感に感じる人は、人間関係で困ったり場になじめかったりすることがあるようですが、人間的に弱いのでしょうか?


いいえ、違います。一概にそうだとは言えません。


むしろ敏感さを多いに発揮してパワフルに生活している人だっていることでしょう。




うちの子にもうちの子の感じ方があります。


学校は嫌いですが、決して弱くはありません。


ただ、あまりに学校でのストレスが強いと体調を悪くしてしまうだけです。


つまり、元々パワーの強い子であっても、


強い感受性のために学校でストレスを感じパワーダウンして行けなくなってしまう、ということです。


嫌いな学校に行かなければ、パワフルな状態をキープすることができます。





現在の学校は子どもの感受性を尊重してもらえるところではありません。


子どもの繊細さや敏感さは、


本来その子の個性として幼い時から


十分に認められていなければなりません。



ところが早くから集団生活に慣れることを求められ、


慣れないことが悪いことのようにされたり、


本人の繊細な気持ちを尊重されなかったりしていることがあります。


その上、学校は集団重視の場です。


一人一人がどう感じたかよりも、


集団で達成すべきことをやることが大事です。


敏感な人よりも鈍感な人の方が適応しやすいのかもしれません。


友人がひどい目にあっていても、


自尊心をひどく傷つけられても、


鈍感であれば次の日も登校はできるかもしれません。





私は感受性の強い子の「共感力」に期待しています。


「共感力」は、人をケアする際に重要な力となります。





人類は感性を高める方向へ進化していると私は思います。


不登校児が増えたのも、


感受性の高い子どもが多く生まれているからではないでしょうか。


決して子どもが弱くなったわけではないと思います。




一人一人の感じ方が尊重される社会になってほしいと思います。


子どもが持って生まれた豊かな感性を失わないように


育ててあげてほしいです。




「学校」という荒い場には行けないけど、


本人が「ここなら行ける」と思えるような


誰もがお互いを認め合う温かい場所が地域に必要です。





そうやって大事に守られた感受性は、


いつかきっと新しい価値や新しいサービスを生みだし、


人に優しい社会を作り出すと信じています。