不登校児が拓く、日本の新しい子育て! B-mama(保育士)のブログ

不登校は既存の教育への「NO」である!
私の息子は、中1から中3まで不登校でした。中学校が大嫌いです。ひきこもりではありません。中学校に完全に行かなくなってからは、子どもの心の状態が良く、活動的で、友人関係も良く、子どもの能力も伸びています。なぜ、子どもたちは学校で強制され、抑圧され、否定されるのか。学校に戻されることが、本当に不登校支援なのか。この国の新しい学びの形と子育てを考察します。

「不登校なんですか~?うらやましい!」

みなさんはこのように言われたことはありますか?


私は先日、初めて言われました。


その人曰く、


「おうちで自分で教育したかったけど、子どもが学校の友達に会いたくて


学校に行ってたんです。行ってなかったら、もっといろんなことができたし、


いろんな所に連れて行くことができたのに・・・・・


だから、今を楽しんでください!!」と。


ちなみにその人はアメリカで生活していたご経験があります。





ありがとうございます。


このような励ましは大歓迎でございます。


非常に嬉しかったので、このブログをお読みの皆さんにもお伝えしたいと思います。




不登校を家族に認めてもらえない人へ

残念ながら、あなたの親の世代は強い固定観念で縛られている人が多いのが現状です。


彼らの学びには時間がかかると思った方が良いでしょう。


あなたが非常に寛容で、不完全な親を見守る余裕があるなら、親の成長を待っても良いと思います。


しかしながら、一般的にあなた方子どもは力がないとされてきました。


現時点で自分のことを弱い人間だと思ってしまっても仕方がないと思います。


普通の子なら親の成長を待つ余裕などないでしょう。


ではどうするか・・・・・・






とりあえず親の対応は後まわしにして良いのではないでしょうか。


今は、自分を前向きに励ましてくれる大人との関わりを大事にした方が良いです。


スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、フリースクールの先生、不登校対応の先生、適応指導教室の先生、趣味のサークルや教室の大人、その他・・・・・


ポイントは「学校に行け」と言わない人を選ぶことです。




あなたが本来の力を取り戻したら、親の問題など取るに足らない小さな問題となっているはずです。


親の言葉の影響など大して受けない状態になっているでしょう。


「私は私のやり方で幸せな人生を送る。で、なにか?」


侍のように動じない心で、このように生きましょう。




親は本来、子どもには幸せになってもらいたいものです。


どんなやり方でも最終的に子どもが幸せでいれば、ほとんどの親は安心するのです。


ではなぜ、親は感情を自分にぶつけてくるのでしょうか。


その原因は、親の強烈な不安にあります。


この不安は、あなたが現実的に自立して幸せに生きている姿を見せないとなかなか解消されないのです。


だから時間がかかることを覚悟しておいてください。


親との問題解決より、あなたが幸せになることの方が先なのです。


これならすぐにでもできそうですよね。


あなたを幸せにしてあげてください。




思い出して、自分の好きなこと

あるデモクラティックスクールのイベントに出席した時のこと。


運営者の方がこう話していました。


「公立学校から入ってくる子は、最初は何をして良いかわからないからつらいかも。『好きなことをして良いよ』と言っても、それが見つかるまでに時間がかかる。」


自分の好きなことが何か分からなくなるくらい、普段やっていないということでしょう。


好きなこと以外のことをやるのに忙しいのでしょう。


好きなことを十分させてもらえない、没頭した経験がない、


むしろやると叱られる、「そんなことしても意味がない」と否定される、


そんな子どもが多いのかなと悲しくなります。




自分の好きなことが何か分からなくなることって、大人にも起こりますよね。


食べていくために、家族のために、我慢し続けて、そのうち忘れていってしまうこと。


いつやるのでしょうか。


心から楽しく、心が充実して、わくわくして、自分を喜ばせることって。


食べるのも忘れて、眠るのも忘れて、没頭できることって。


定年後でしょうか?




あるアメリカのデモクラティックスクールの校長先生がこう言いました。


「子どもに時間を返してください。」と。


たっぷりの時間があれば、子どもの内側から本当にやりたいことが出てくるんだ、と。


それらを通して自ら成長する力を持っているんだ、と。




好きなことが何か分からない、なんて言わないで。


どうか思い出してください。


どうしたら自分を100%楽しませることができるのか。



好きなことが、人を癒やし、人を高め、人を成長させ、人生を好転させるのです。


心が充足感でいっぱいになると、きっと目が輝いてきます。




不登校を誰に相談しますか

学校に行きたがらなくなった頃、どこに相談したら良いか私も考えました。


中学校の担任、学年主任、スクールカウンセラー、不登校対応教員、


フリースクールの先生、不登校親の会、デモクラティックスクールの運営者、


通信制高校合同説明会の個別相談、精神科医、


以上が私が相談した相手です。


これに加えて自治体によってはスクールソーシャルワーカー、自治体や社会福祉協議会等の地域団体主催の不登校イベント、民間の相談機関でも相談に応じてくれると思います。





私にとって一番良かったのは、フリースクールの先生。


なぜなら、学校に行かない子のその後の進路の事例をたくさんご存じだったからです。


また、学校の先生とは違った角度から子どもを見ることができること。


その上、息子のことをいろいろと認めて下さったことも印象深かったのです。


(中学校では否定されてばかりでしたので、ちょっと意外でした)



ここの先生たちは不登校児について何もあきらめてはいないんだ・・・・・


この当たり前のことが当時は大きな救いとなりました。





子どもにとってベストな方法を

公立学校、私立学校、ホームエデュケーション、フリースクール、デモクラティックスクール、適応指導教室、など・・・・


それぞれがもっと評価され信頼を高めていけば、教育の選択肢としてもっと認められていくし、教育を相互に補っていけるのではないでしょうか。


願わくば、これらの教育資源から子どもに合った教育を選ぶ手助けをしてくれる、あるいはコーディネートしてくれる人がいるといいなと思います。


しかしながら現時点では、これらの資源をふまえて相談にのってくれるところはありません。(少なくとも私の地域にはありません)


たくさんの選択肢から総合的に判断しベストな方法を選択するのは、保護者と本人です。


子どもの心の状態、子どもの特性、教育方針(何を目指すのか)、子どもへの関わり方、などを勘案し選択して、子どもに提案するようにしましょう。


最終的には子どものハートが向く方向に進むのが良いでしょう。





こうして考えると、不登校とは大いなる学びをもたらすものですね。


教育の先端を行くわけですから。














不登校の解決方法

前回の定義をふまえて、では、どうすれば不登校を解決できるのでしょうか。


不登校の解決方法 
学校が嫌いな子 編


①まず、学校を休ませます。状態をこれ以上、悪くしないために。


 家にいる間に見ていた動画やゲームなど、楽しかったものについて聞き、
 親も見て楽しみます。


②子どもに好きなことをとことんやらせます。


 心を上向きにさせるために。


 生きてることに希望が持てるように。


 学校にまつわるストレスを解放し、自己治癒力を高めるために。


 親も参加したり、好きなことの仲間との交流を増やしたりします。


 できれば周囲から認められる機会を持ちましょう。大きな自信となります。


③成功した人の話を聞かせます。


 その人の中学時代、不登校時代の話(これが大事)も含めて。


 人生、学校がすべてではないことを理解してもらうことが重要です。


④できるだけたくさんの将来の選択肢を聞かせます。


 この頃には一緒に高校や大学、フリースクール、講演会等に足を運ぶことができるよう
 になります。


⑤「自分には大きな可能性がある、むしろ不登校体験を生かしていこう」と思ってくれた
 ら、ゴールは目の前です。


⑥子どもが自主的に行動できるようにサポートします。


 弁当、交通費、交通手段、好きなことに必要な道具、学校情報、職業情報、その他本人
 が必要とする情報など、さりげなく提供します。




学校での問題の解決を急がないことがポイントです。


むしろ人生の楽しみをたくさん得て、周囲から認められるようになって、学校問題を小さくしていく方が早いと思います。